[CE IPv6アドレス]
v6プラス内で用いるユーザ側ルータのIPv6アドレス。
IPv4 over IPv6トンネルのユーザ側の端点となる。
通常、網側からはRAやDHCPv6でIPv6アドレスを取得するがそれとは別で、後述の計算によって導かれる。
[BR IPv6アドレス]
v6プラス内で用いられる事業者側ルータのIPv6アドレス。
IPv4 over IPv6トンネルの事業者側の端点となる。
JPNEの場合は『 2404:9200:225:100::64 』らしい。
[MAP-E IPv4アドレス]
v6プラス内で用いるユーザ側ルータのIPv4アドレス。
IPv4 over IPv6トンネルの中で使用される。
後述の計算によって導かれる。
[MAP-Eポート]
v6プラス内で各ユーザが使用することができるポート。
後述の計算によって導かれる。
【MAP-E関連アドレス／ポートの計算ルール】
網側からRAやDHCPv6で取得するIPv6プレフィックスから計算する。
取得したプレフィックスを以下の様に分解する。
[IPv6プレフィックス]
240b:XXXX:QQRR:SS00::/64
240b:XXXX::/32 → IPv4プレフィックス（アドレス上位16ビット）へのマッピング
QQRR → MAP-E IPv4アドレスの下位16ビット
SS → PortSet ID（PSID）
[MAP-E IPv4アドレス算出用のマップルール]
非公開情報と思われるのだが、2ch v6プラス スレに書いてあったので転記。
おそらくISPの中の人あたりが漏らしたと思われる。
240b:10::/31 (Rule IPv6 prefix), 106.72.0.0/15 (Rule IPv4 prefix)
240b:12::/31 (Rule IPv6 prefix), 14.8.0.0/15 (Rule IPv4 prefix)
240b:250::/31 (Rule IPv6 prefix), 14.10.0.0/15 (Rule IPv4 prefix)
240b:252::/31 (Rule IPv6 prefix), 14.12.0.0/15 (Rule IPv4 prefix)
なお、これは実際は事業者（VNE）が用意するマップ配信サーバから配信される情報のため、将来的に変更の可能性がある。
[CE IPv6アドレス計算ルール]
[MAP-Eポートの計算ルール]
プレフィクスから抜き出したPSIDをSSとすると、MAP-Eポートは下記のルールから計算できる。
mSSn (16進数)
SS: 00〜FF
m: 1〜F
n: 0〜F
【計算例】
上記のルールだけだとよく分からないと思うので、具体的な例をあげて説明する。
[IPv6プレフィックス]
網側からRAで取得したプレフィックスを以下のものとする。
240b:10:abcd:ef00::/64
[MAP-E IPv4アドレス]
まず、上位16ビットはマップルールから
106.72.0.0
であることが分かり、下位16ビットは
16進数：ab cd
↓
10進数：171.205
となる。
結果、MAP-E IPv4アドレスは
106.72.171.205
となる。
[CE IPv6アドレス]
IPv6プレフィックスとMAP-E IPv4アドレス、PSIDから構成される。
まず、MAP-E IPv4アドレスを16進数に変換する。
10進数：106.72.171.205
↓
16進数：6a 48 ab cd
これをCE IPv6アドレス計算ルールに割り当てると、
240b:10:abcd:ef00:6a:48ab:cd00:ef00
となる。
[MAP-Eポート]
PSIDは『 ef 』なので、
(16進数) (10進数)
1ef0 7920
1eff 7935
2ef0 12016
2eff 12031
※中略
fef0 65264
feff 65279
という風に計算できる。excel等の表計算ソフトで計算するのが楽です。
【参考にさせてもらったページ】
Mapping of Address and Port with Encapsulation (MAP) draft-ietf-softwire-map-03
v6プラス関連の覚え書き（風柳メモ）
ラベル：V6プラス
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